飯塚増一監督、東映、82分、白黒映画。
暗い場所、男たちの陰、一人を殴りつけ火をつける場面から映画は始まる。黒焦げの死体を見ている刑事たち。現場にベルトのバックルが落ちていた。このバックルを探っていくうちに沖縄で作られたものと分かる。刑事の一人が沖縄に飛ぶ。返還より9年前の沖縄、人々の口から当時の沖縄の状況が語られる。ここで作られた七つのバックルの一つらしい。このバックルの持主を洗っていく。
そのうち一人が四日市にいるというのでそこに行く。同じ名の男が東京にいたと分かる。犯人は他人の名をかたっている。人を殺し、犯人が被害者になりすましていたのである。
犯人の本名が分かり、秋田に調べに行く。貧しい生まれ故郷、そこでも女を騙すなど悪事を働いていた。八郎潟の干拓も映し出される。また新しい犯人の標的、殺して自分がなりすまそうとしている、が判明した。上野駅で犯人と待ち合わせる予定である。駅に刑事たちが張り込む。接触してきた犯人に躍りかかり捕まえる。
犯人の妻は産院で子供を出産している時だった。刑事たちが乗りこんで来るので不安になる。やがて自分の夫が連続殺人犯と分かり、取り乱して生まれたばかりの赤ん坊を絞め殺そうとするが、刑事たちに取り押さえられる。絶望にくれる母親を中原ひとみが演じる。
0 件のコメント:
コメントを投稿