2022年7月13日水曜日

警視庁物語 ウラ付け捜査 昭和38年

佐藤肇監督、東映、58分、白黒映画

警察の留置場で夜中にいきなり男が起きて騒ぎ出すという始まりである。過去の犯罪の悪夢にうなされたといい、迷宮入りになっていた女殺人死体遺棄事件の犯人だと自白する。刑事らはこの自白の信憑性を確かめるべく裏付け捜査を始める。

男を訊問するが被害者の女の下着など事実と異なる供述をする。刑事たちは他の事件を隠すため、嘘の自白ではないかと疑う。男は女の名はユキといい、盗品を2軒の質屋に持っていかせたと言う。質屋を調べる。ユキという名の女は来ていない。しかし別の同じ名の女が2軒とも来ていた。その女は美容院に勤めていて、後にその女の女中が名を借りたと分かる。この女中がユキであった。

また自供から金の指環をユキが持っていたと分かる。その指環は故郷の新潟の男からもらっていた。刑事二人が新潟に行く。指環を与えたのは地元の若い有力者であった。男はユキと結婚するつもりはなかったが、指環を与えたと言明する。これで被害者がユキと分かった。映画の最後はオートレース場脇の廃井戸の現場に容疑者と来て検証する。

監督が「吸血鬼ゴケミドロ」など恐怖映画系の監督で、これまでの実録路線よりおどろおどろしい出来になっている。

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