2019年1月12日土曜日

死の断崖 昭和57年

工藤栄一監督、日本テレビ=セントラル・アーツ、93分、松田優作主演。
テレビドラマ「火曜サスペンス劇場」で放送された作品。上映の冒頭や途中でも火曜サスペンス劇場という表題が出てくる。いかにもテレビドラマだとわからせる。

主人公で社長秘書の松田は、社長令嬢に恋し結婚したいと思っている。同時にそれは自分の出世にもつながる。社長は生まれの卑しい松田との結婚はさせないと断言する。
社長が情人宅で倒れる。頑として娘の結婚を許さない社長を、療養中に殺すしかない。松田はそう考え実行する。社長の死後、結婚し娘の持つ株により重役までなる。妻になった娘は、仕事ばかりの松田に不満を覚え、また父の死に関しても疑いを持つようになる。

ある夜、二人は口論し、事故で娘(妻)は亡くなる。松田は妻の死体を処理する。
妻の姉が外国から戻ってくる。父と妹の死に、松田が関係あると確信する。
最後は別荘での松田と姉の戦いである。松田は愛していた妻が亡くなってからは無気力になっていたとわかる。自殺同様に死ぬ。

社長令嬢と結婚し、邪魔者を消し出世していく。これはよく聞く話である。最後に松田は姉も殺すかと思いきや、告白で少し趣向が変わる。

0 件のコメント:

コメントを投稿