アントワーヌ監督、仏スカグル社の無声映画。
デュマ原作の映画化。デュマ自身も登場人物として出てくる。
デュマはコルシカ島の旧家を訪ねる。そこの主人がコルシカでは、神聖な義務とされている復讐について、この家の古い話を語る。当家の主が女性であった昔、隣人を招いた。その隣人は乱暴狼藉を働き、当家の牢に入れられた。しかし隣人は逃げ出し、今度は女主人を捕えて入牢させた。先代の際、隣人を撃ち殺した銃は宝物になっている。
主人は今パリ在の双子の弟宛ての手紙をデュマに託す。デュマはパリでそっくりの弟に会い、親交を結ぶ。
その弟は貴族の夫人に恋をして、決闘するはめになる。デュマは立会人として付き添う。弟は斃れる。丁度その時、コルシカでは兄が身体の同じ場所に痛みを感じ、弟の異変を知る。彼はパリへやって来てデュマに再会する。デュマが知らせる必要もなく、弟の敵討ちに来たと言う。相手と決闘し、復讐を遂げる。デュマはこの話を小説にしようと決意する。
映画は欠落部分がある。話としては随分単純な物である。原作を大幅に簡略化している。
仏映画であるが、中間字幕、手紙の手書きの文などすべて英語である。
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