2017年3月12日日曜日

『結婚のすべて』 昭和33年



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岡本喜八監督の第一作、東宝の白黒映画。
主人公の娘に雪村いづみ、姉に新珠三千代、その夫は大学教師の上原謙。雪村は兄が見合い結婚をしたり、姉夫婦の面白くもなさそうな関係を見て、自分は恋愛結婚するつもりでいる。新珠は伝統的な日本女性で、偶然見初めた女性誌の編集長、三橋達也がモデルになってくれと頼むが彼女は肯んじない。

雪村は義兄の教え子の二枚目の学生に好意を持つ。また保守的過ぎる新珠も三橋の誘いで歓楽へ出かける。『生きる』で志村喬が伊藤雄之助に誘われるようなものである。
しかし危うい目に会い、新珠はほうほうの体で帰宅する。夫の上原の寛容な態度に感激する。
雪村の憧れていた青年の実態がわかりがっかりする。しかし付き合う相手として、親が考えていた仲代達矢と意気投合し、未来は明るいようだ。
 
三船敏郎を初め豪華な脇役が多く出ている。昭和30年代初めの日本が若かったとき、これが当時の典型ではもちろんなかろうが、時代の雰囲気を伝えている映画だろう。

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