数理計画法で有名な今野教授による工学部の教授の実態を「平の」教授に託して書いた本。
挙げられている筒井康隆の『文学部只野教授』を初め、大学教授の暴露本というか、かなりおかしなところを描いた本は他にもある。
大体、多くの人が大学教授は変わっている人種だと思っており、逆に普通だったらかえって不思議くらいのイメージがある。
正直この本は暴露本ではない。むしろ工学部の教授たちをかばっているようにさえ見える。この本で書かれているように、技術系は助け合う精神があるせいか。内容はいかに工学部の先生たちは大変か、の訴えである。
それに対して暴露しているのは、いわゆる文系教授たちの実態である。東工大の人文・社会系の教授たちのひどさの他、経済学系や哲学の教授を攻撃している。大したこともないのに優雅な文系に対するルサンチマンが感じられる。
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