舞台はヴェトナム戦争の前のヴェトナム北部、1954年。まだフランスとヴェトナムが戦っていた頃である。現代の我々には縁遠い世界であり、映画の作りの世界観もずれている。
まず映画の冒頭にフランスに捧げると出てきて、ヴェトナムはフランスの植民地としてうまくやっていたのに、日本軍が進出、その後ホーチミン率いる共産軍がヴェトナムを破壊していると説明が入る。
国境近くの中国門に共産諸国からの武器補給庫があり、それを爆破しに行くという戦争映画でよくある筋である。
映画の主人公は『リオ・ブラボー』に出てたアンジー・ディキンソン、中国系という設定。アメリカ人と結婚して出来た子供は、完全に中国人というかアジア人の顔。中国人の軍人を『夕陽のガンマン』シリーズのリー・ヴァン・クリーフが演じるなど、見た目的にはかなり違和感を覚える。あと有名だった歌手ナットキングコールが黒人の兵士として出ている。
世界観や見た目の問題だけではないと思うが、『ショック集団』や『裸のキッス』に比べるとあまり面白くなかった。筋が平凡だからだろうか。他の映画で知っている俳優の若い頃が見られたのは良かった。
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