女性週刊誌に連載された、三島の書簡体小説。題名からして手紙の書き方の指南書かと思った。五人の登場人物間でやり取りされる手紙の形式をとった小説である。
登場人物のうち、45歳の中年男女二人、後は20歳代前半の男二人と女一人である。
恋愛、カネ、仕事などを巡って、やり取りされる手紙。
読んでいて時代を感じさせる。カラーテレビが欲しいだの、テレビ結婚式だの。
それが懐かしいとも思うし、ある時代の空気を反映しているのは貴重かもしれない。ある時代に流行り、作家の死後忘れられてしまう小説も多いが、時代研究という意味で価値があるかもしれない。
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