サタジット・レイ監督、印、117分、白黒映画。
19世紀後半のカルカッタ。裕福な家の夫人であるチャルラータは、当時の上流階級の主婦がそうであったように専ら夫に仕え、家に閉じ込められている。主人は新聞発行に熱中しており、妻を顧みることはほとんどない。そこへ主人の弟の、やや軽薄な感じさえする男が家に来る。文学を勉強していて、チャルラータも同じ関心がある。弟との話しでチャルラータは生きがいを感じるようになる。そそのかされて文をしたためる。後に弟は仕事で家を去る。チャルラータは痛く失望する。
また主人は信頼していた新聞発行の会計担当が金を拐帯して逃げたと知る。打撃ですっかり気落ちする。チャルラータから励まされて気を取り直す。
弟から手紙が来る。それを盗み見た主人は、チャルラータと弟の間に何かあったのではないかと疑心暗鬼になる。映画の最後の場面は主人がチャルラータに対面し、お互いの手が差し出されるところ。
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