ジョン・スタージェス監督、米、81分、総天然色、スペイサー・トレイシー主演。
西部の、家がまばらにしか建っていないような田舎で、トレイシーは列車を下りる。町の者たちは胡散臭げな眼付である。旅館を訪ねても、そこで町の者たちは悪意ある態度で接してくる。特にトレイシーが訪ねてきたのは、日系人のコマコに会うためと分かると町民たちの悪意は最高に達する。真珠湾攻撃その他をした極悪の人間だと日本人をけなす。町を仕切っているボスは自分が真珠湾の後、志願したのに戦争に行けなかった。余計に日本人を憎み、徹底的にトレイシーを妨害するどころか、亡き者にしようとする。
さすがにそれまでできるだけ紳士的に振る舞ってきたトレイシーも防衛のため、ボスとその同調者に手向かう。ボスの言いなりになってきた町の者たちも微力ながら協力する。ボス一味とトレイシー派の戦いは最後にトレイシーが勝つ。
トレイシーがやって来たのは、自分が日系軍人に助けられたためであり、助けた軍人は死んだ。その勲章を父親コマコに渡すためだった。父親は殺されていた。町の再建のため、トレイシーは町の者に勲章を渡してまた列車で去る。
邦題は日系軍人の勲章とした方がより正確であるが日本で売るための便宜であろう。
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