2022年1月30日日曜日

放課後 昭和48年

森谷司郎監督、東宝、89分。

思春期にある若い娘の、年上の男への憧れや同世代との付き合いを描いている。主人公を演じる栗田ひろみは知りあいの若い夫婦の男の方が、別の女と一緒にいるところを友人らと目撃する。相手の女は同級生の姉である。その同級生はかっこよくて女生徒の憧れの的である。男の妻に旦那が女と一緒にいたと知らせる。妻の方は気になって、その一緒にいた女が経営している喫茶店に行ったりする。栗田は夫婦の男に関心があるようで、その家に行って世話などをする。更に妻に疑いを深めさせるため、男のポケットに喫茶店のマッチを忍ばせる。妻が見つけ夫婦の口論の元になる。妻はどこかに行っていなくなる。男の方は転勤が決まり、その支度を栗田は手伝っている。妻は帰って来て元の鞘に収まる。夫婦を撹乱させようとした栗田の目論見は失敗し、また同級生の男にも別件で叱られる。

子供と大人の中間にある少女の年上への関心といえば、原田康子の『挽歌』を思い出す。ここの映画は劇的な終末でなく、もっと現実的な終わり方で余計身近に感じられる。音楽に当時新曲だった井上陽水が使われていて、懐かしい映画になっている。

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