若き詩人タッソーはその才能を認められ、フェラーラの宮廷で大公やその妹たちから全幅の評価を得ている。大臣のアントニオは、タッソーの高慢ちきな性格をたしなめようとする。タッソーは自分の才能にやっかんでいる俗物の意見など聞く気はしない。それどころか感情がたかぶったあまり、大臣の言に腹を立て、剣を抜いて襲おうとした。
その場は取り押さえられたものの、大公はタッソーをたしなめ、謹慎処分にした。タッソーは自分だけ悪く言われて納得できない。大公の妹らが仲たがいを収めようとした。全面的に自分に味方してくれない限り、タッソーは女も敵と見なす。
もうこの宮廷を出ようと決心する。大臣がやって来て話合いをする。タッソーは自分の立場を譲歩しないが、最後はやや理解する。
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