鈴木清順監督、松田優作主演による総天然色映画。前年の『ツィゴイネルワイゼン』の好評を受けて制作されたそうだ。
実際、先に『ツィゴイネルワイゼン』を作っておいてくれて良かった。先に『陽炎座』を作っていたら『ツィゴイネルワイゼン』が作成できたかどうかわからない。
舞台は同じく大正期を設定し、鈴木監督ならではの映像美を見せる。しかしながら筋が、話の展開がよくわからない映画である。もう格好つける歳でもないので、正直に訳がわかならいと言える。
主人公は不思議な女性に何度か会う。その女は友人と関係があるらしい。友人の妻は死ぬ。後にその女性と友人は結婚する。
金沢へ行く。舟に乗った金髪日本髪と謎の女性。芝居小屋へ行く。子供の芝居。小屋が崩れる、などなど後半になるほど不明な話が続く。
要するに筋を追うより清順美学なるものを鑑賞する映画なのであろう。
原作が泉鏡花で原作も読んだが、登場人物の名が同じくらいで話は似てないと思った。
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