2017年5月21日日曜日

ジャズ娘誕生 昭和32年


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春原正久監督、江利チエミ主演の日活総天然色映画。
チエミは大島の椿油売り、妹弟を連れている。仲間と一緒の時、トラックに乗った楽団といざこざが起きる。チエミは歌い、喝采を浴びる。また劇場で浪花節を出せとの要望に飛び込み出演し、これも大成功。彼女は楽団の一員となる。楽団の一人が石原裕次郎で、彼に惹かれながらうまく仲良しになれない。
弟が飯を食い過ぎるので団長から睨まれ、チエミは妹弟を連れて出ていく。彼女の歌声に惚れ込んだ東京の大劇場の支配人が楽団に来る。自分の劇場に出演の依頼をする。しかしチエミがいなくなったので、彼女を捜し出さなければ出演は無理という。
最終的に彼女は大劇場の舞台に立つ。その前に自分や母を捨てた父と思がけない再会を果たす。
途中、チエミが飲食店で女給のバイトをする。ドジで沢山の皿を割る。支配人が割った皿の多さに「神武以来だ」という。
これは当時神武景気で「神武以来だ」という言葉が流行っていたことによる。観ている人は誰も笑わない。上映当時、観客は笑ったであろう。時代のずれを感じさせる。

みどころは歌い、踊るチエミと裕次郎である。
なお裕次郎もチエミと同様に主演扱いになっているが、チエミが主演で裕次郎は助演である。商業政策上、裕次郎も主演ということにしたのだろう。
フィルムセンターのデジタル復元で、色彩だけでなく、チエミの声も改善したという。

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