題名の上海から来た女とはもちろんリタ・ヘイワースのことである。
船乗りのウェルズは港でたまたま出会ったリタに惹かれる。その直後彼女をならず者から助け、彼女から夫の船で働かないかと誘われる。夫は中高年のやり手の弁護士である。
船に乗って大西洋からパナマを通って太平洋へ出る。癖のある執事や夫の友人も同行する。ウェルズは夫の友人から高額で奇妙な殺人依頼を受ける。なんとその友人本人の自殺依頼なのである。もちろん偽装で世の中から姿を消したいのが目的、ただし死体が見つからないので、下手人であるウェルズには罪がかぶらないはずだという。随分危なっかしい話だがリタと駆け落ちしたいウェルズは承知する。
その後想定外の展開となり結末を迎える。
正直言ってわかりにくい映画だと思う。なんでも長時間カットされたらしい。それも影響しているのであろう。
最後の遊園地のマジックミラー(多面鏡)の場面は有名である。随分前に見たのであるが、見直してみると記憶と違ったのはいつもの通り。
怪優ウェルズと当時の配偶者であったリタとの共演ということだけでも価値のある映画であろう。
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