ならず者の集団が大阪奉行所破りを企むというやや破格の設定。単に奉行所破りのための破りというわけでなく、かつてならず者(元海賊)たちが世話になった商人の処刑への復讐と7回忌法要のためという目的があった。
映画は大阪弁で早口にまくし立てる説明から始まり、一癖も二癖もあるならず者たちが分担し、奉行所破りに向けて努力する。映画としてはならず者たちの宿敵であった奉行所の同心(佐藤慶)が意外な男であったと判明するあたりはやや驚かせる。
ハリウッド映画なら痛快な奉行所破りが展開するだろうが、そうはうまくいかない。それでもならず者たちが一定の成果を勝ち取るようになっている。
このころの東映時代劇はリアリズムを重要視するようになっていたのであまり御伽噺は作れなかったのであろう。
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