クリスチャン・ジャック監督、仏、173分、白黒映画、スタンダールの原作をジェラール・フィリップで映画化。フィリップ演じるファブリスは故郷のパルム(パルマ)に戻ってくる。伯母の公爵夫人は喜んで迎える。伯母は高官の婚約者がいるのだが、伯母は関心はファブリスに向けられる。ファブリスは気が多く、恋人の女優の夫を殺害してしまう。その咎で塔上の牢獄に入れられる。
牢獄の責任者である将軍の娘クレリアはファブリスに恋する。ファブリスも牢獄の窓からクレリアを見下ろし、心を奪われる。ファブリスの刑は20年の監禁なので、伯母を初め関係者がファブリスを脱獄させようと試みる。将軍の娘なのでクレリアもそれに加担する。脱獄は成功し、ファブリスは離れた地で静養していたが、クレリアを忘れられない。またパルムに戻れば捕まるだけである。
伯母の制止も聞かず、ファブリスはパルムに戻る。クレリアはファブリスを助けられるなら、二度と会わないと聖母に誓っていたので、かねてからの婚約者と結婚した。ファブリスは心変わりしたのかとクレリアに詰め寄るが、事情を聞き納得する。隠れていた官憲はファブリスを逮捕する。伯母はそれを聞き、自分に気がある大公に掛け合う。ファブリスを釈放できたが、代償は大きかった。伯母は自由主義者をたたきつけ、大公を暗殺する。民衆も暴動を起こす。ファブリスはクレリアのもとに向かい、二人は結ばれる。後に伯母は結婚する相手のところへ、クレリアは夫の元へ、ファブリスは僧院へと向かうのであった。
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