出版社の編集をしている男とその妻がいる。友人夫妻がいて、その伯父が亡くなる。編集者夫婦は郊外にあるその友人宅に行く。その伯父の死に毒殺の疑いが生じる。毒殺されたかどうか確かめるため、納骨堂の地下にある棺を開けて死体を調べたい。苦労して封印された納骨堂の入口を壊し、地下に入る。棺を開けて見ると、中は空だった。どうやって死体を運び出したのか。また犯人は誰か。
この謎を17世紀の毒殺魔ブランヴィリエ侯爵夫人の話とからませ、作家が解いていく。最後にどんでん返しというか、普通の探偵小説ではやらない趣向がある。(小倉多加志訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1976年)
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