ヤコペッティ監督、伊、138分、アフリカが白人支配から黒人支配に変わった後、どうなったかを記録する。
植民地から解放されたアフリカ諸国はいかなる現実をたどったか。この記録映画を見るとあまりにも衝撃的な映像に驚かされる。アフリカ解放後、迫害者とされたアラブ人の虐殺があった。ザンジバルでは多数のアラブ人が殺された。飛行機からの映像で死体の山(あまり詳細は見えないが)が映される。このほか、演出ではないかと言われるのはヘリコプターで縞馬を吊り下げて運ぶ際、太陽が背になっていてあまりに「映像美」に見える。
更に野生の動物狩りである。植民地時代は規制があって狩猟は禁じられていたが、解放後は認められ、大っぴらに動物狩りをするようになった。次々と動物たちが銃で倒される場面が出てくる。更に運ぶためその死骸をバラバラにするなど恐怖映画の域に達している。捕虜が軍人に捉えられ、銃で殺されるのをすぐ傍で映している。これなど裁判にかけられる位問題になったらしい。例えやらせがあったにしろ、このような映画は現在ではできる筈もなく、そういう意味では貴重である。
0 件のコメント:
コメントを投稿