当初は泡沫候補と見られていたトランプが共和党大統領候補となった時点での出版である。この年の大統領選挙の解説本でなく、トランプ自身を論じた本である。
レーガンとトランプの比較から始まり、トランプの生い立ち、結婚、事業、政治家としての姿を描く。なぜトランプが支持されてきたか、その背景になるアメリカの状況を説明する。著者は長く時事通信に勤めたジャーナリストであり、当然ながら批判的に論じる。事実を述べる際にも自らの意見を付け加える。現時点でトランプを知るために特に優れているかどうかわからないが、読みやすく一読の価値はある。
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