ダンテの『神曲』は誰でも知っている古典ながら詩で書かれており、地獄、煉獄、天国を巡る旅が内容で正直、読みやすい作品ではなかろう。
本書は『神曲』そのものは一部の訳で、売りはギュスターヴ・ドレが描いた挿画が134点収録されているところである。ドレの絵を見て、その絵に該当する文章が載っているという本である。これで『神曲』全体を読んだとはならないが、全体を見通すには都合がよい。ドレの絵を見て『神曲』の雰囲気を会得できる。『神曲』への最初の接近としては悪くない。(宝島社、317頁)
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