ネイト・シルバー『シグナル&ノイズ』 The Signal and the noise 2012
予測について書かれた本である。様々な情報のうち、有用な分がシグナル、惑わせるだけの雑音がノイズである。如何にしてシグナルを取り出し予測に役立てるか。歴史上のこれまでの予測の実際、どう予測されていかに当たったかどうかを豊富な具体例に即して述べる。リーマン危機、野球の勝敗、天気予報、巨大地震、経済予測、インフルエンザ、ギャンブル、ポーカー、金融市場、地球温暖化、テロが具体的な事例である。方法としては大局的世界観より個別に見ていく、ベイズ方法の有用性、先を読む場合の機械と人間の競争などが取り上げている。大部な書であり、自分の関心のあるところから読んでいく方がいいと思われる。
川添節子訳、日経BP社、2013年
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