ジョルジュ・メリエス監督・出演の無声映画。世界最初期の空想科学映画であり、映画の古典中の古典とされる。
月に向かって砲弾型のロケットを撃つ。月の顔に突き刺さったロケットは映画史上最も有名な場面の一つであろう。学者たちは月人に会う。それらを打ち据えて消す。また捉えられてその王を同様に消し、逃げ出す。異人はともかく敵だという発想である。
学者たちは崖にあったロケットに乗り込み、そこから落下する。地球の海に落ちる。船が曳航する。歓迎の祝典が開かれる。
初めて観たのは何十年前だろうか。その際のフィルムはロケットが崖から海へ落ちる場面で終わっていた。そもそも地球の海とは思わず、月の海だと思っていた。
1993年にスペインで彩色版が発見され、フィルムの状態は劣悪であったが、苦労して再現が可能となった。現在はこの彩色版(カラー版)が観られる。
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