大正終わりの浅草。若旦那高倉が帰って来る。父の興行主はやくざへの借金のため自決を遂げる。興行会は遺書では解散する予定であったが、仲間たちの強い要望で、高倉は主に就く。
敵役のやくざの嫌がらせのため、思うように興行ができない。かつての親友である村田秀雄が高名の浪曲師に出世しており、そのよしみで彼の小屋に出てもらうが、やくざの妨害にあう。
様々な妨害だけでなく、仲間が殺されたりして、堪忍袋の緒が切れそうになっている。高倉の仲間のうちでも特に人気のある女役者が慕っている、やくざ(長門裕之)が帰ってくる。高倉の恋人、藤純子の父という設定の元老やくざと、戻ってきた風来坊やくざが敵のやくざに切り込む。しかし老やくざは殺されてしまう。
高倉は震災復興記念の興行を任される。興行が終わろうとする時、彼は子分の藤山寛美と敵に殴り込みをかけボス初め一味を皆殺しにする。
やくざや興行のことは良くしらないが、今までの理解では昔は興行の仕切りは凡てやくざがやっていたと思っていた。しかしこの映画では高倉側は、以前はやくざであったものの、今は堅気になり興行に専念しているという設定である。その権利を敵のやくざが手に入れ興行面でも高倉側と張り合っている。堅気の興行主とやくざの興行主と二種類あり、その対決となっている。そういうものかと思った。
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