書名にあるクララとはクララ・バートン(1821~1912)を指す。バートンはアメリカ赤十字の設立者であり、永年看護婦として活動した。これは雑誌『主婦の友』に連載された話で、バートンの生涯を著者がやさしく書いている。バートンの幼児時代から書かれており、幼い頃から少女の時期は、臆病でおくてな子供であったという。それが書名のはにかみやの、になっている。それが兄が重病になった時、看病し回復させた。長じて教師になり、その後、南北戦争の時から戦時の看護婦として活躍し、その後も色んな救援活動をし、またヨーロッパでは普仏戦争の際にも戦時の看護婦として従事した。いずれも先駆的な業績である。
同時期のフローレンス・ナイチンゲールは誰もが知っている有名人であるが、わが国でバートンはどのくらい知られているだろうか。ナイチンゲールに比して、知名度が劣っているのはなぜかよく分からない。今、クララ・バートンでAmazon検索したら、和書は一冊も出ていなかった。もちろん英語の本は多く出ている。山本による本書はそういう意味でも貴重である。
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