2021年2月20日土曜日

読書や映画鑑賞の記録について

 今まで当ブログでは、読んだ本あるいは観た映画の要約を書いてきた。これについて若干説明したい。

インターネットに読書や映画の感想を書くサイトが幾つかある。その他個人でブログなりホームページを作って書いている人がいる。

それらのサイトを見るとあくまで「感想」を書くためのもののようだ。特に映画については、内容を書くのはネテバレとして、避けられている。書く場合はネタバレと断りをいれて、すぐに読めないような工夫をしている場合がある。こうしないとサイトを読んで内容が分かってしまうと、望ましくないとされている。つまり観る前にその映画についての感想を聞き、参考にするためのものらしい。小説でも、例えば推理小説ではトリックが読む前から分かっては良くないので解説でも触れない慣習は以前からあった。しかしながら今では、小説の宣伝文句や解説にも重要なネタバレ的な事柄は書くべきでないという意見が多いらしい。書いてあるので怒っている人をインターネットで何回か見た。

昔は今ほどネタバレなるものに非寛容でなかった。例えば、筑摩書房版世界文学全集第33巻(昭和43年)はドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』2冊目で、この全集は箱入りで帯(腰巻)が箱にかけてある。帯には宣伝文、内容紹介があってそこには「ドミトリイは私生児スメルジャコフが犯した父親殺しの罪を引き受け、イワンは発狂し、アリョーシャは自己修練の旅に出る。」とある。これ以上ないネタバレである。帯の裏側は全集既刊本一覧であり、書店で手にとって読むものと言えば上にあげたネタバレしかいない。今時のネタバレを怒る人が読んだら怒りのあまり憤死してしまうかもしれない。

さて個人的意見を言えば、ネタバレを嫌うならそれが書いてある可能性のある宣伝文や解説などは読むべきでない。自分としては赤の他人の意見を聞いてもしょうがない、とまで言わないが、それより筋を知りたい場合があるのである。その映画等がどういう筋だったか知りたくてもインターネットで調べても分からない時がある。更に書いてあっても映画の筋で間違った、実際とはずれた筋を見た経験がある。映画を観たすぐ後に読んだので分かる。

以上のような思いから本サイトでは本や映画などの筋を書いているのである。もちろんここでの要約の仕方は妥当かどうかは保証できない。あくまで自分なりの要約で、適当でない、誤解などある可能性はある。

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