ジュリアン・デュヴィヴィエ監督、仏、93分、アラン・ドロン主演。街道を疾走する車の中からの映像、その車が事故を起こす。病院でアラン・ドロンは目覚める。長い間、昏睡状態だったが妻は大丈夫と言われて困惑する。妻はいないはず。その妻と称する美人が来る。記憶障害になっていた。その妻と自宅である城館に帰る。中国人の召使がいる。また友人という医師に会う。
記憶が全く確かでない。自分の名も違う名が出てくる。妻に夫婦の営みを求めるが常に拒否される。この城館で静養するうち、危険な目に会う。納屋の二階に上るといきなり床が抜ける。下に落ちたら確実に死んでいた。前に飼っていたという犬も歯向かってくる。打合せの最中、シャンデリアが落ちてきて間一髪難を逃れる。夜な夜な暗示をかける声が聞こえてくる。気が狂う前に自殺しろと命令する。ある夜起きて調べると枕の下のテープレコーダーからと分かる。庭で犬に襲われそうになる。からくも逃げ、その犬が庭を掘っているのを見る。後で調べると死体らしい。妻を連れてきてその死体を見せようとするが、死体はなくなっていた。
最後に真相が分かる。妻と医師は妻の夫を殺していた。それで記憶喪失していたドロンを連れてきて事故に見せかけ殺し、その主人がなくなったことにすればよい。医師は妻がドロンにばらしたと分かるので怒って、絞め殺そうとしたが召使に刺され死ぬ。召使も妻の愛人だった。召使を妻は銃で殺し、医師と召使の相撃ちに見せかけた。警察が来てそう説明する。ドロンはどうか。この家の主人だと答える。医師の暗示のテープレコーダーが発見され、それを聞い聞いている場面で終わり。
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