2025年8月23日土曜日

怪談生娘吸血魔 Atom age vampire 1960

アントン・ジュリオ・マジャノ監督、伊仏、86分、白黒映画。踊り子をしている女主人公のところへ恋人が来て、別れようと告げられ、女は半狂乱になる。車に乗り猛スピードで飛ばす。事故になる。女が入院している病院。女は事故で顔に醜い怪我を負った。絶望に暮れる女のところに別の女がやって来て、治す方法はあると言う。女はこれまでやった方法が凡てだめだったので信用しない。しかし他に手はない。後日、その女が助手をしている医者、博士宅に来る。

この博士は放射能を利用した皮膚の治療法を研究していた。広島に行って原爆症を見ていた。博士の使う治療法を女に試してみる。何日かして顔を調べるが、変わっていない。失敗だと博士は絶望する。しかししばらくすると顔の傷はなくなっていた。女を起こし、その結果を知らせる。女は狂喜する。女は美人であった。傷の治った女を見て博士は恋情を抱くようになる。しかし助手の女が博士の情人だった。助手はいたく嫉妬する。治ったと喜んでいたが、また女の首に傷が復活していた。治療するにももう薬がない。これは生きている女から採取するしかない。博士は助手を手始めに、連続女殺人犯となる。

映画の冒頭で女を振った男が外国から戻ってきて、行方不明になっている女を捜し始める。女は博士邸に閉じ込められている。出たくてたまらないが、博士から治療を完全にするためまだ手術が必要だと言われてやむなくいる。ある時逃げ出し、偶然に(偶然すぎる)かつての恋人、今は自分を捜している、に会う。抱き合う二人だが、博士と手伝いの唖の男が、恋人の男を海に突き落とし、女を連れて屋敷に戻る。連続殺人犯を追っている警察と元恋人の男は協力していた。元恋人は助けられる。博士は女たちを殺す場合、怪物に変身していた。(放射能の影響か、原子時代の吸血鬼)殺人犯を追う警察は博士が怪しいと見て、追跡し映画館に追いつめていた。しかし博士は逃げ出し、新しい女を襲うが飼い犬に女は助けられた。博士は逃げる。博士邸で怪物化した博士と元恋人は格闘する。博士は相手を倒し、女を温室に連れていく。唖の男(女に同情していた)に刺されて倒れる。女は元恋人と抱き合い去る。

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