石原慎太郎の原作を元にした、市川崑監督の白黒、大映映画。
主演は川口浩。他に若尾文子や川崎敬三など大映の看板俳優が大学生役で登場。大学生の年齢でもなかったろうが、大学生をやれるだけ若かった頃の映画である。
話は野放図で反抗を絵に描いたような大学生、川口の不良的な生活ぶり。若尾扮する女学生を眠らせ強姦する。かえって若尾から好意を持たれても早々に飽きてふってしまう。また友人の必要とする資金を父の銀行から無理に貸し出させようとしたり、別の不良どもにパーティの儲けを取らせようとしたりする。
ともかく男のバカっぽさと見栄を張ろうとする姿を戯画的にまで描く。アプレという言葉がいつ頃まで使われたか知らないが、それを地で行ったような感じである。川口浩という俳優はまさにはまっている。こういう映画がとれる時代であった。
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