ベルイマンの映画の中でも特に有名な作品の一つであろう。
舞台は中世。主人公の騎士のところへ死神がやって来る。騎士はチェスをして勝ったら、自分を死から免れさせると死神に約束させて勝負を始める。この騎士と死神のチェス対決は何回か出てくる。
騎士は神の存在について疑問を持つ。この主人公の実存的な問題が映画の根底に流れる。キリスト教の原始的な信仰、疫病が蔓延して死の恐怖が人々を支配している設定。騎士は色々な人物に出会う。旅役者の夫婦、その座長で鍛冶屋の妻と駆け落ちする男等々。火あぶりの刑にされる魔女という少女、彼女にも騎士は悪魔などについて問いかける。
自らの城に辿り着く直前、騎士は死神との勝負に負ける。
題名自体、聖書の黙示録から取られている。黙示録について無知だと十分に理解できないではないかと思わせる映画である。
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