過去の修道院にまつわる伝説的な話。
修道院の前に赤子が捨てられていた。引き取って育ててくれる家庭が見つからない。修道僧たちによって育てられることとなった。
そのマルセリーノと名付けられた赤子が少年になる。親切な修道僧たちに囲まれているものの、やはり母を恋しく思う。
ある日入ることが禁じられている屋根裏部屋に上る。物置となっているが、キリストの像がある。誰もいないはずのその部屋で男の声が聞こえる。少年は会話をし、空腹であろうと思い、パンと葡萄酒を届けるようになる。何度も屋根裏部屋で会話を続けるうち、男は少年に何か希望があるか尋ねる。少年は母に会いたいと言う。
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