小林恒夫監督、東映、85分、総天然色映画。
前年発表された松本清張の代表作の映画化。九州福岡の海岸で発見された男女の心中死体。これに地元の刑事が疑問を持つ。後に警視庁捜査二課の刑事が九州までやって来る。実は心中の男は某省の汚職事件で鍵となる情報を持っていた男だった。それが心中してしまった。九州の刑事は自分の疑問点をぶつけ、二人の刑事は推理を進める。実は心中した者同士がそれほど親密だったとは知られていなかった。その二人が東京駅のホームで歩いているところを仲間の中居に知らせた男がいる。刑事は作り物めいて怪しさを感じる。探っていくうちにその男の現場不在証明崩しがうまくいかなく、窮地に陥る。最後はその謎は解けたものの、容疑者はその妻共々自殺してしまう。当時の映画なので、時代の空気が良く出ている。
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