2025年12月30日火曜日

ガス燈 Gas light 1944

ジョージ・キューカー監督、米、114分。シャルル・ボワイエ、イングリッド・バーグマン出演。バーグマンが小さい時、有名な歌手だった叔母は殺される。長じてバーグマンも歌手を目指すが、歌手の才能はないと言い、作曲家のボワイエと結婚する。かつて自分が住み、叔母が殺された家に戻り、そこで暮らす。

生活するうちバーグマンはボワイエから、よく物をなくすと指摘される。またバーグマンの精神状態がおかしいとも言われる。バーグマン自身も自分の精神に自信がもてなくなり、不安になる。刑事のジョゼフ・コットンは以前の殺人事件を覚えており、それを解決しようとしている。バーグマンに会うとかつての叔母の歌手を思い出し、挨拶する。ボワイエは外出し、回って自分の家の屋根裏に入り、そこでおかしな音を立て、またガス燈を調節し、バーグマンの精神を参らせていた。

コットンはボワイエが外出しているうちにバーグマンの家に来て、バーグマンの精神はおかしくない、夫のボワイエが細工をしていると告げる。ボワイエが帰宅し自分の部屋がいじられているので、バーグマンに何かしたかと問いただす。そこにコットンがやってきて、ボワイエがかつての殺人犯であると宣告し、椅子に縛り付け、バーグマンに対面させたのち、警察に引き連れていく。

2025年12月28日日曜日

海女の戦慄 昭和32年

志村敏夫監督、新東宝、73分、白黒映画。前田通子主演。前田とその妹、三ツ矢歌子らは海女である。三ツ矢は友人と一緒に東京に行く。しかしいつまで経っても帰ってこない。そのうち友人の死体が海に浮かぶ。酒場兼旅館に人相の悪い男たちが車でやってくる。また風来坊と称する若い男も来る。

実は人相の悪い連中は、戦時中に沈んだ船の中にある財宝を取りに来たのである。三ツ矢と友人は悪い奴らに捕まり、沈んでいる船からその宝を持ってこいと言われ、拒んだ友人は殴られ事故死した。三ツ矢は悪い奴らに捕まった学者やその娘と、洞窟に閉じ込められていた。前田、三ツ矢の弟である太田博之が、閉じ込められている姉らを助けるべく活躍する。最後は船から前田が宝を引き上げた。巡視艇に悪者らの乗った船が見つかり、銃撃戦を風来坊を含めた警官らとする。悪者は捕まり、風来坊は海上保安隊と分かる。

2025年12月25日木曜日

殺人狂時代 昭和42年

岡本喜八監督、東宝、99分、白黒映画。仲代達矢主演。天本英世は精神病院の院長で、患者を殺し屋に仕立てていた。ドイツからナチ系の男が来て、殺人依頼で腕を試すため、三人の殺人を依頼する。その中に、犯罪心理学の大学教員である仲代がいた。仲代は逆に殺し屋を殺す。仲代に仲間として砂塚秀夫と記者の段玲子が加わった。

天本はナチの意図が仲代で、ダイヤが身体に埋め込んであるからと知る。天本は殺し屋を次々と送り込むが、仲代に返り討ちされる。天本は団を人質に取る。仲代らは助けに行く。自衛隊が砲撃訓練をしている原野に団がいて救助する。最後は仲代と天本の一騎討ちで、天本を倒す。これで悪人どもをみんな片づけたと思ったが、実は団が敵方でこれを倒す。

処刑!血のしたたり Intruder 1989

スコット・スピーゲル監督、米、87分。スーパーマーケットが舞台の恐怖映画。スーパーマーケットで働いている女子店員のところへ、昔の彼氏が来てしつこく付きまとう。他の店員が話そうとすると暴力を奮い出し、店から追い出される。警察にも電話した。男が追い出されてから警察は着いた。店長から店を仕舞うと言われ店員らは驚く。もう売る先も決まっていると。店の次長格は、自分は反対したと言うが、株を過半持っている店長には叶わない。

その後店員たちに黒い影が付きまとい、次々と殺人をしていく。犯人はあの追い出された男かと思いきや、実は次長格の男と分かる。自分はこの店に愛着がある。売ろうとする店長を殺した。他の者も殺すと言う。女子店員は逃げる。追う殺人鬼。あの最初に追い出された、女子店員の元恋人が来て助ける。なかなか死なない次長格の斧を何度も振り下ろす。そこに警官らが到着する。女子店員や助けている元恋人を逮捕する。犯人はそいつらが人殺しだと言う。女子店員が抗議しても警察は聞かない。

2025年12月22日月曜日

果てしなき欲望 昭和33年

今村昌平監督、日活、101分、白黒映画。戦後十年経ち、地方都市の駅前に数人の者が集まる。殿山泰司、西村晃、加藤武、小沢昭一、渡辺美佐子である。戦争末期に軍が防空壕に隠しておいた麻薬を取り出そうとする。場所には家が立っているため、別の家を借りそこから地下を掘って防空壕跡に到達しようとする計画である。

不動産をすると称して、一軒家を借りる。大家から息子を使ってくれと言われ、その息子である長門裕之を雇う。長門には結婚したい中原早苗がいる。家を締め切り、地下で穴堀り作業を続ける。加藤が犯罪をやらかし捕まるが、後に脱走してくる。加藤と小沢は仲が悪く、小沢を打擲したので、仕返しで包丁で加藤を殺してしまう。大家から集まるよう言われる。立ち退きが決まっていると告げられる。数日間しか残り時間がない。ようやく防空壕に到達するが、ドラム缶が落ちてきて小沢は死ぬ。ドラム缶には麻薬が入っていた。しかし殿山は毒を飲まされ死ぬ。西村も殺される。長門が来て死体を見つけ、大騒ぎになる。渡辺は麻薬の入った袋を提げ、嵐の中を逃げ出すが、警察が追い、川を渡る途中に落ちてしまう。

2025年12月21日日曜日

恐怖の洞窟 It’s alive 1968

ラリー・ブキャナン監督、米、80分、総天然色。夫婦で田舎をドライブしているとガソリンが無くなり、最初会った男にこの先の家に行けば貰えるかもと言われ、そこに行く。すると主人は愛想よく迎えたが、二人を洞窟に閉じ込めてしまう。最初に立ち寄った男も、この家に来て同様に閉じ込められる。

洞窟の奥の方に探検に行く。その洞窟の奥の池には怪物がいた。現れて旦那の方を殺してしまう。この家の主人にはやや老けた女がいて、その女も同様に犠牲者で、閉じ込められた二人を助けたいと思っている。主人は最終的に怪物に殺され、老けた女もやられる。二人は逃げられた。

2025年12月20日土曜日

フローべール『ボヴァリー夫人』 Madame Bovary 1856

19世紀の写実主義小説の傑作とされている。医師と結婚したエンマは平凡な結婚生活に飽き足らず、凡庸な夫を憎み、ロマンスに憧れる。最初住んでいた田舎に飽き足らなく、ルーアンの近くに引越しする。そこで村の書記と恋愛関係になる。書記は逃げてしまい、後にプレイボーイの男と恋愛関係になる。商人からの売り込みで、多くの商品を買う。それで首が回らなくなり、情人らに金策を頼んでも全く協力してくれない。最後に薬を飲んで自殺する。人妻が不倫をし、最後は破滅すると要約すれば『アンナ・カレーニナ』と同じである。

この小説を書くのに、フローベールが非常に苦労したとか、自由間接話法なる手法で書かれているとか、そういった作り手側からの話はよく聞くが、読んで面白い小説だと思うだろうか。自分は何度読んでも面白く思えないのである。