2026年6月26日金曜日

ジュリアン・シモンズ『コナン・ドイル』 Conan Doyle: Portrait of an artist 1979

シャーロック・ホームズの生みの親、コナン・ドイルの伝記兼評論である。コナン・ドイルに少し関心があれば、ドイル自身はホームズ物が好きでなく、金のために書いていた、本当に書きたかったのは歴史小説だった、晩年の心霊主義への傾倒は知っているだろう。少なくとも自分でもそれくらいは知っていた。この本でそれにとどまらず知ったのは、ドイルは書斎の人とは程遠い活動家で、スポーツ万能、体格も180cmもあった。生涯に渡って常に積極的に行動し、ともかくヴィクトリア朝精神の権化で、それは偏見や独善、傲慢、狭量であったが、それ故の自信と勇気の人、愛国主義者であった。

晩年に息子を含む近親者が次々と亡くなり、そのあたりは不幸であった。心霊主義への関心はそれ以前からあったが、これらの不幸がドイル自身をより深まらせたと思う。本書は176頁の文庫ながら写真も多く、巻末に著作一覧及び索引まで載っている。ドイルの伝記では特に優れているのではないか。

刑事グラハム/凍りついた欲望 Manhunter 1986

マイケル・マン監督、米、126分。元FBI捜査官の主人公は乞われて、連続一家皆殺し殺人事件の解明に乗り出す。手がかりを得るため、刑務所に収容されているレクター博士の元に行く。主人公につきまとう雑誌記者はそれを記事にする。殺人犯は記者を捕えて火あぶりにする。

レクターと犯人の間で通信が始まる。暗号で何を伝え合っているのか、その解明に時間を要する。犯人は勤務先の盲目の若い女と知り合い、関係を持つ。ところがこの女に恋人がいると分かり、その相手を殺して女も攫う。主人公らFBIは、犯人が殺された一家双方のホームビデオを現象した会社に通う、バンを使う白人だという事実から、照合で犯人の名と住所を突き止める。主人公らFBIの面々が犯人宅に着き、主人公は家に飛び込む。犯人から撃たれて負傷する。その後から来たFBIらも次々と犯人に射殺される。主人公は起き上がり、犯人とも撃ち合いで相手を倒す。女は救助された。

アルティメット・コマンドーCIA vs デルタフォース The 2nd 2020

ブライアン・スキーバ監督、米、99分。米陸軍特殊部隊(デルタフォース)の隊員である主人公が大学の寮へ息子を迎えに行く。息子は女子大生と仲良くなっていた。その女子大生は最高裁判事の娘で、誘拐しようとしているのがCIAの連中である。CIAの長官は自分のいうことを聞かない判事の娘を攫い、脅すつもりだった。

娘を迎えに来た者が普段と違う。息子のために来た隊員は、不審に思い、娘に父親に連絡して確かめろと言う。別の者など寄こさないという返事で、会話は切れてしまう。攫う連中が通信を操作したのである。これ以降は隊員、その息子、判事の娘を襲い、娘を攫おうとするCIAと隊員及びその息子との大学内を舞台にした戦いになる。CIAの者どもは隊員に倒される。CIA長官は一度は娘の誘拐が成功したと思ったが、そうならず内輪の者に殺される。

2026年6月24日水曜日

デモンズ 2 Demoni 2 L’incubo ritorna 1986

ランベルト・バーヴァ監督、伊、90分。高層のマンションでゾンビどもが暴れ、住民たちとの戦いになる。若い娘の誕生日で友人等が集まってパーティをしていた。当の娘はテレビを見ていた。それはゾンビが出てくる映画で、探検に来た若い男女に襲いかかる。この映画を映しているテレビの画面からゾンビが出てくる。『ビデオ・ドーム』と同じ形態。娘をゾンビは襲う。ゾンビ化した娘はパーティの面々を驚かせ逃げさせる。

夫の帰りを待っている妻にも子供ゾンビが現れる。格闘が続く。なかなか子供ゾンビは死なない。夫が帰宅して片付ける。マンション全体で、住民たちとゾンビの戦いが行われる。最後は妻は子供を産み、ゾンビもいなくなった。

2026年6月23日火曜日

鏡の中の女 Ansikte mot ansikte 1976

ベルイマン監督、瑞典、119分。主人公の女精神科医が引越しのため空になった部屋で、祖母に電話する。祖母宅に行く。祖父は寝たきりの状態。女精神科医は自分の患者がうまく治らないので気分が良くない。夫と娘がいる。夫はアメリカに行って長い間会っていない。パーティで男の医者に紹介される。女たらしと言われている。

女精神科医は何もない部屋で、自分の患者が横たわっているのを見つける。救急車を呼ぼうとしたら男二人が現れ、暴行しようとする。女の身体が反応せず男たちは諦め去る。これがきっかけで女は精神状態が一層悪化する。恋人となった男の医師の元で、寝るわけでないが、女は自分の過去の精神的外傷について語る。母親からも祖母からも愛されていなかったと。男はいたわる。自分の娘と会う。娘から母親は自分を好いていないと言われる。祖母の家で、祖母が悪化が進む祖父を看護しているのを見て愛の形を知る。

2026年6月21日日曜日

心のともしび Magnificent obsession 1954

ダグラス・サーク監督、米、108分、総天然色。金持ちのドラ息子が湖でモーターボートを飛ばしている。同乗の女は怖がって岸で降りる。その後も男は爆走し、事故を起こす。呼吸器で手当てを受けている。その時同席していた警官に電話がかかり、早く呼吸器を病院に返してくれと言われる。警官が病院に返しに行く。同じ時間に病院の院長の夫人と娘が車で帰宅の途にあった。病院に着くと院長が死んだと分かる。呼吸器が間に合わなかったのである。

ドラ息子は病院で自分が助かったため、院長が死んだと聞かされる。病院に行く。夫人に会って償いの金を渡そうとしても拒絶される。その後も夫人を追いかける。しつこい男を避けるため、車から飛び出した夫人は事故に会い、失明してしまう。医者は匙を投げた。男はヨーロッパならいい医者がいるかもしれないと捜し、夫人を自分の費用で何も言わず、会う時は偽名を使って、ヨーロッパに旅出させる。ヨーロッパの医師たちの診断でもやはり治療は無理と分かった。男はヨーロッパに行き、夫人に会い、相手が自分を好いてくれているので求婚する。夫人は自分があの男だと知っていた。明くる日、夫人と友人の看護婦は何も言わずに去る。行き先を捜しても分からない。

男はアメリカに帰り、医師の勉強を始め、医師になる。何年も経ってから夫人が医院に入院し、危ない状態と知る。早速そこに行く。直ちに手術の要がある。男は自信がなかったが執刀する。後に夫人が意識を取り戻してから、目が見えると言い出す。

2026年6月20日土曜日

発狂する唇 平成11年

佐々木浩久監督、オメガ・プロジェクト、75分。連続女子中学生殺人の罪に問われている若い男の一家には嫌がらせが相次ぎ、テレビ記者も家の前で他の報道陣と共に集まっている。

一家の残りは女ばかり、母親と姉妹である。妹が兄を捜すため心霊研究所に行き、霊媒師を招くが家族の反発をくらう。一方で宇宙から来たような不思議な二人組とも会う。家には刑事がやってきて嫌がらせをする。公園に逃げた妹は別の刑事の追及に嫌気がさし、超能力を発揮してその刑事を念力で殺す。妹は家に来た刑事に暴行される。

霊媒師の導きで離れた場所にある家屋に行く。するとそこには殺された女子中学生の首が隠されていた。実は殺人犯人は一家の女たちだった。無実の息子に容疑がかけられていたのである。殺された子供の親たちが同席して、首を見つけ怒り狂って一家を追いかける。林の中で大乱闘になり、ほとんどの者が死ぬ。