2026年9月1日火曜日

モダン・ミリー Thoroughly modern Milie 1967

ジョージ・ロイ・ヒル監督、米、138分、ミュージカル映画。1922年のニューヨーク、田舎から出てきたジュリー・アンドリュース扮するミリーは、街で他の女の服装を見て自分のなりが気になる。宿泊予定の女専用ホテルの前で、タクシーが止まり、客の若い女は現金を持っていないようだ。アンドリュースはタクシー代を払ってやる。その女もこのホテルに滞在予定。二人はエレベーターに乗るが、すぐに動かない。踊り子が使ってから調子が良くなくなったと言う。足で床をける必要がある。エレベーターの中でダンスを始めると動き出す。アンドリュースと若い女は向かいの部屋になる。最近、ニューヨークでは若い女の失踪事件が相次いでいた。実はこのホテルの女主人が犯人で、中国人を使って身寄りのない女子を攫っていたのだった。

アンドリュースは仕事を捜す。ある会社に応募すると、そこの社長は二枚目ですぐにアンドリュースは参ってしまう。合格し、秘書として働く。アンドリュースは仲の良くなった若い男から飛行機乗りに誘われる。向かいの若い女も同乗する。空中で別の飛行機に出くわす。着陸すると年配の婦人で、ここに住む大金持ちと知る。その年配婦人は何でも挑戦し、アンドリュースは感心する。二人は意気投合する。夜、そこの館に泊っていると、若い男の部屋に向かいの若い女が入っていく。男を気に入っていたアンドリュースはいたく失望する。ホテルに帰ってからも、アンドリュースは若い女につっけんどんになる。アンドリュースの上司である社長はたまたま、若い女を見て一目ぼれ、共に相思の仲となる。高級レストランに誘った。それなのに若い女が現れず、社長はがっかりする。実はホテルの女主人が中国人に、若い女をさらわせたのだった。

アンドリュースと若い男と社長は若い女を取り戻すべく作戦を練る。若い男が女装して、ホテルに泊り、誘拐させるという手だった。偽装で誘拐させるつもりが、若い男は睡眠薬で眠ってしまい、実際にさらわれる。中華街に連れていかれる。アンドリュースは若い男と女を捜すが、どこか不明である。たまたま他の女の真似をして煙草を吸ったが、むせかえり、それを投げ捨てると、火薬工場だったので大爆発し、火事になる。若い女は起き、アンドリュースと共に寝ている若い男を助けて逃走する。ホテルの女主人が追いかける。あの年配婦人の屋敷に来て、女主人や中国人はとっちめられる。最後に、年配婦人は実は若い男と若い女はきょうだいで自分の子供であり、金めあてを避けるためにしていたと明かす。アンドリュースは若い男と、若い女は社長と結婚する。


2026年8月31日月曜日

機動捜査班 警視13号応答なし 昭和38年

小杉勇監督、日活、76分、白黒映画、「機動捜査班」シリーズの最終作。羽田空港近くで内田良平は悪人が集金してきた金の入った鞄を奪い、悪人を殺す。後、羽田空港では米に研修に行く刑事の見送りがあった。連絡が来て死体が空港近くの水路で発見されたというので、そこに行く。

金を奪われたボスは大ボスからどやされる。ボスには張り合うやくざがあった。内田はそこの子分で、自分の親分と相手のボスを戦わせ、漁夫の利を狙っていた。内田の親分は相手のボスに殺される。親分が仕切っていたクラブのマダムと組んで、自分のものにすべく画策する。大ボスの配下の他の者も、自殺に見せかけ殺す。その妹役が松尾嘉代で、内田は松尾に近づき交際する。これを知ったクラブのマダムは内田が自分の物だと思っていたので、怒り、松尾にお前の兄を殺したのは内田だと告げ、内田の敵に回る。

大ボスや相手のボスがマダムと共に内田に迫るが、内田はそれらを倒し逃げる。丁度、警視庁の車が内田を捕まえに来たので、内田は刑事らが降りた隙に、パトカーを乗っ取り逃走する。警視13号(パトカー)応答せよと警視庁が呼んでも無視して逃げる。警察が追う。多摩川河川敷で、内田と刑事らによる銃撃戦がある。最後は泥だらけになった内田を逮捕する。上の鉄橋をこだま(東京大坂間を6時間で結んだ当時の最速列車、この映画の翌年に新幹線が開通)が通り過ぎる。

2026年8月30日日曜日

黒い画集 あるサラリーマンの証言 昭和35年

堀川弘通監督、東宝、95分、白黒映画。松本清張の短編集『黒い画集』の中の『証言』を元にした映画である。小林桂樹は、丸ビルにある繊維関係の会社の課長を演じる。部下の原佐知子を2号として囲っている。ある夜、2号の家から出てきたところ、路地で自宅の近所に住む中年男に出会って、挨拶されこちらも返した。自宅と遠く離れたこんなところでなぜ会ったのか。

後日、この男が殺人の容疑者とされていると分かる。小林が会った時間に離れた場所で殺人事件が起こり、その容疑者となっているのである。男は小林と会ったと言い、それがアリバイとなる筈だが、小林は警察に会っていないと言い張る。なぜそんなところにいたのか聞かれれば、2号について話さなければならなくなる。裁判の証人として出ても知らぬ存ぜぬである。男は殺人容疑で死刑を求刑される。

2号宅を引越しさせる。2号は新しいアパートに住む大学生と仲良くなる。大学生は2号の身体を求める。その際、小林が入ってきて、逃げ去る。大学生は金が必要だと言い、2号を通じて小林に要求する。小林の名、会社名まで知っており、恐喝である。しょうがなく金を工面し、払う約束をする。映画を見ていて時間に遅れた。部屋に行って見ると、大学生は殺されていた。小林は殺人の容疑者となる。最後は真の犯人が捕まり、小林も、あの中年男も釈放される。警視庁から出た小林は、家も滅茶苦茶だしと言い、人生が壊れてしまった身を嘆いて映画は終わる。

この神聖なお転婆娘 Cette sacree gamine 1956

ミシェル・ボワロン監督、仏、83分、総天然色。バルドーの父親はクラブを経営しているのだが、娘には内緒にしている。その父親が偽札事件に巻き込まれそうになる。父親はクラブで歌っている男性歌手にバルドーを連れて外国に行ってくれと頼む。その歌手には学者の婚約者がいる。

歌手はバルドーが今いる学校に行く。ダンスの練習中である。教師にバルドーの身内だと言って引き取りたいと申し出る。警官がやってきて来ているのは悪人だと教師に告げるので、仰天する。歌手はバルドーを連れて逃げ出す。警官や教師などが追いかける。歌手は車に乗せて自分の家に連れてくる。召使がいて外国の偉い人に仕えたというが嘘である。この召使にバルドーの世話を頼む。

バルドーは歌手のいない間にドジをやらかし尽くし、最後は火事を起こして家のかなりの部分を焼いてしまう。歌手の許嫁である女教師が来る。バルドーを隠そうとするが、ばれ自分の妹とか言って嘘をつく。この時、歌手がバルドーを大きな赤ん坊と言って寝台に連れて行くのだが、赤ん坊を仏語ではbebeといい、バルドーの頭文字と同じなのが笑える。この他、婚約者の授業に出ている歌手は眠って夢を見、そこでバルドーほかのミュージカル的な場面が続く。最後はクラブでハチャメチャのどたばたがあってバルドーも父親に再会し、歌手も婚約者と結ばれ幸福結末で終わる。

2026年8月29日土曜日

顔のない眼 Les Yeux sans visage 1959

ジョルジュ・フランジュ監督、仏伊、88分、白黒映画。夜間、車を駆けるのはアリダ・ヴァリ演じる中年の女。川辺に車を止め、後部座席から外套を着せた女(脚で分かる)を引きずり出し、川に投げ入れる。女の死体が見つかったので、心当たりのある者は警察に来る。高名な医師は死体を見て自分の娘だと言う。後から来た老人には警察はもう身元が分かったと言って帰らせる。この医師は再生治療で有名だった。

実は医師の娘は死んではおらず、郊外の広壮な屋敷の奥深くに伏せている。ひどい怪我で顔面が失われ、目だけ残っている。仮面をつけている。父親の医師は犬の実験で、何度も皮膚移植を行なってきた。それが成功しているので、娘の顔面を他の女から移していた。しかしこれまで失敗ばかりだった。顔面を取られた女は死に、それを冒頭の場面で、医師の助手をしているヴァリが処分してきたのだった。ヴァリは新しい若い女を物色する。連れてきて顔の皮を剝ぐ場面がある。剥がれた女はヴァリの隙を見て逃亡を図るが、塔の上から落ちて死ぬ(自殺か)。今回の皮膚移植も初めはまともだったが、段々崩れていく様子が映し出される。

ヴァリはまた女を捜してくる。実は警察もこの医師を怪しみ、囮として使った女だったのだが、医師に言いくるめられて帰る。その頃、寝台に寝かされていた女の所に医師の娘がやってきて逃がす。ヴァリが来ると娘はナイフで刺す。更に実験用に飼っていた多くの犬を逃がす。犬の群れは孵ってきた医師に襲い掛かり食い殺す。仮面をつけた娘は夜の闇の中へ歩き去る。

2026年8月28日金曜日

機動捜査班 裸の眼 昭和38年

小杉勇監督、日活、75分、白黒映画。交通事故を起こした当事者間に立ち、法外な金を巻き上げる示談屋の手入れが警視庁によってなされた。内田良平が仕切る示談屋はなかなか捕まらない。悪徳示談屋の事務所に泥棒が入り、金と手帳を奪われた。これは社長の秘書、香月美奈子が企み、男にやらせたものだった。実行した男は、社長が使っている集金屋の弟分だった。社長はその集金屋を怒鳴りつける。

奪った男は車にはねられる。その時、内田良平が居合わせ、運転していた女の代わりに自分がはねたと言ってやり、男を病院に運ぶ。奪った男は意識が回復してから病院を逃げ出す。しかし金を入れたロッカーの鍵が見つからない。この鍵は病院に運ばれる途中、車の中で落としたのだった。後に内田良平はそれに気づき、鍵を渡す代わりにその場所を教えろと男と交渉する。駅の操車場で、内田と男は撃ち合いになり、男とその兄貴分を殺す。

内田は香月と手を組んで、金を入れた東京駅のロッカーに向かう。それを警視庁の車が追跡していた。東京駅の構内で、内田と警察の追っかけがある。さすがに駅での撮影なので、他の映画のように銃の撃ち合いはない。内田を逮捕し、桜田門に向かう警視庁の車を空中から撮影する場面で終わり。

2026年8月26日水曜日

花嫁はあまりにも美しい La mariee est trop belle 1956

ピエール・ガスパール=ユイ監督、仏、94分、白黒映画。田舎に住むブリジット・バルドーは親がいなく二人の伯母と住んでいる。ここに婦人雑誌が撮影に来る。モデルがいなくなり、急遽、バルドーは代わりのモデルになる。雑誌では新人の俳優と組んでバルドーを、結婚式の特集に抜擢する。

婦人編集長は一緒に仕事をしている、プレイボーイの色男と結婚したく思っていたが、今の夫が離婚を承知しない。相手の俳優からバルドーは結婚してくれと打ち明けられる。しかしバルドーにはその気がなかった。傷心の俳優は夜中に逃げてしまう。相手がいないので、写真がとれない。そこで色男が代役として、バルドーと結婚する相手役になる。結婚式で教会から出てくる時、婦人編集長は色男に駆け寄り、抱きついて夫が離婚を承諾してくれたと話す。これで色男と結婚できるわけになった。バルドーはその場で失神する。バルドーは色男を愛していた。新人俳優から愛しているなら告白せよと忠告される。バルドーは色男に愛を言うが、相手は結婚する気になれないと答える。バルドーは気を紛らすために、夜中に次々と男の部屋を訪ね、抱いてほしいと言う。それは叶わず、また色男も編集長に向かい結婚する気はないと伝える。結局のところ、バルドーと色男は本物の結婚をする。